お正月の定番、お年玉について

お正月のイベントといえば、お年玉と答える人が多いのではないでしょうか。
本日は、お年玉の豆知識や相場、そしてマナーについてご紹介させていただきます。

お年玉の豆知識

お年玉(おとしだま、御年玉ともいいます)は、新年を祝うために贈られる金品のことです。年玉(としだま)ともいいます。

今日では、子供に現金を与える習慣としてお年玉という言葉が使われています。
お歳暮などと違って、目上の人が目下の人に贈るのが特徴的です。
目下の人が目上の人に贈る場合はお年賀(御年賀)といいます。

お年玉の語源は、正月に歳神を迎えるために供えられた鏡餅がお下がりとして子供に与えられ、その餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれていたことから「お年玉」といわれるようになりました。

また、これを年のありがたい賜物(たまもの)であるとして「年賜(としだま)」と呼ばれていたことから「お年玉」という言葉が使われるようになった、という説もあります。
※諸説あります。

お年玉の習慣は江戸時代にまでさかのぼり、武士は刀を、町人は扇を、医者は薬を贈ったそうです。

ちなみに、海外では正月(旧正月)に子供に金銭などを与える風習はアジア諸国でも見られます。中国では「圧歳銭」と呼ばれていますが、これは中国語で「歳」と「祟」が同じ発音であり、年始に大人が子供に金銭などを与えることで子供を襲う祟りがこないように、また、一年を無事に過ごせるという民間信仰から来ています。

また、韓国では歳拝金(お年玉)があり、年が上の人にお金を渡します。

お年玉をあげる年齢

生まれてすぐの乳幼児にあげる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は小学生くらいからをお年玉をあげる目安にしているようです。
理由としては、お金の大切さや社会の仕組みが理解できる年齢が、ちょうどその位の年齢だからでしょう。

お年玉を渡すのをやめる年齢につきましては、高校卒業、または、成人である20歳を節目にやめる人が多いようです。
高校卒業まであげるという理由は、高校生は多感で活発的な年ごろであるので、欲しいものや興味があるものが多いため、お金が必要だろうと考えているからでしょう。

20歳になるまで渡すケースは、大学や専門学校の学費や教材代、1人暮らしなどの資金を援助する目的が多いでしょう。 

年齢別、お年玉の相場

まずは、小学生へのお年玉ですが、いったいどのくらいの金額を渡せばいいのか、気になります。
小学生は学年が上になると、やはりその金額も上がる傾向があります。
1年生:1,000円
2年生:1,000~2,000円
3年生:1,000~3,000円
4~6年生:3,000~5,000円
以上が平均金額と言われています。。

中学生は5,000円程度、高校生については、5000円から1万円が相場です。

相手のお子さんとの関係にもよりますが、最低金額は1000円、最高金額は1万円と考えておけばよいでしょう。

意外に知らないお年玉のマナーをご紹介

続いては、お年玉のマナーについてご紹介いたします。
シーン別に紹介します。

シーン1 初詣に出かけたら上司の一家と出会った。上司が小学生のお子さんを連れている場合、「お年玉」を渡したほうがいいのか?

たとえ子供であっても、上司の家族に「お年玉」をあげるのは失礼にあたるため、「お年玉」を渡す必要はありません。
どうしてもあけたい場合については、「玩具料」「文具料」などで渡すか、図書カードや玩具などの品物を渡します。
しかし、子供は大喜びでも、上司の家族に部下が金品を渡すのは失礼だと思う人もいるので、上司の子供にあげるのは、極力避けたいところです。

シーン2 お正月に自分の親にお小遣いをあげたい場合、「お年玉」としてあげていいのか?

日本では、お年玉は目下の人にあげるものとして知られているので、避けた方が良いでしょう。
お年賀という名目で渡せばスマートです。

シーン3 友人の家族と偶然出会い、お年玉をあげたいけれどポチ袋を持っていない場合のマナーとは?

無礼を言って白い紙(ティッシュでも可)に包んで渡しましょう。
極力裸で渡すのは避けましょう。

シーン4 ポチ袋に、正しい紙幣の折り方や入れ方がわからない場合は?

ポチ袋を表に向け、折った紙幣を、天地が逆さまにならないようにして入れるようにします。
できれば、しわの少ない、きれいなお札を入れるとよいでしょう。

まとめ

本日は、お年玉の豆知識、相場やマナーについて紹介しました。
お年玉の習慣は江戸時代から始まっており、海外では、友人や目上の人に金品をあげるという名目で使われていますが、日本では年下の人(小学生から20歳まで)にあげるものとして、「お年玉」という名目が使われています。

相場につきましては、小学生が1000円から5000円程度、中学生以上は5000円から1万円となります。
小学生は学年が上がるごとに金額をあげていきますが、中学生以上になると学年による金額の差をつけず、5000円から1万円が相場と言われています。


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