テレビ番組やネット上などで、「子どもにスマホを持たせるべきか」についてさまざまな議論がなされています。特に、小学生の子どもに持たせるべきかについては賛否両論あるのが現状です。このようなスマホ問題は、幼い子どもを持つ親世代にとって、頭を悩ませるものでしょう。
賛成派の意見
・時代の流れに合わせるべき
「今はなんでもスマホでコミュニケーションを取る時代であり、小学生の間でもLINEなどで連絡を取り合うことが普通」という意見もあります。
時代の流れに無理に逆らわなくてもいい、というような考えもあるようです。
・子どもが仲間外れに…
スマホがないことで仲間外れにされてしまった子どもの例もあります。
「友だちがみんなLINEをやっていて、スマホを持っていない自分の子だけが遊びに誘われなかった」など、スマホを持っていないことで交友関係に支障が出てしまうこともあるようです。
各家庭で方針の違いがあるのは当然のことですが、だからと言って違うことが交友関係に影響を与えてしまうのは良くないですよね。
反対派の意見
・トラブルに巻き込まれる
「幼少期の、判断力がまだ低いうちにスマホを与えると、SNS上でのトラブルに巻き込まれてしまうのではないか」などの危惧もあります。
何気なく放ったネット上でのひと言が世間を敵に回すこともあるこの時代。自分の子どもがトラブルに巻き込まれることの不安から、スマホを持たせないという家庭も多いようです。
・子どもの創造性を大切に
Appleの創業者スティーブ・ジョブズをはじめとしたIT業界のビジネスマンには、自分の子どもにはスマホを与えない傾向があるといいます。
その理由として、スマホは便利であるゆえに、子どもの創造性を奪ってしまう可能性があることが言えるようです。何もないところからものを生み出す創造性を大切に守ってやりたい、という思いが伺えます。
親がスマホ漬けになってはいけない
ここまで、子どもがスマホを持つことに対する意見を紹介してきましたが、こうしたスマホの使い方については、子どもだけでなく親がどうするべきかについてもしっかりと考える必要があると思います。
スマホは利便性だけでなく、趣味や遊びの要素でも大いに活躍します。そのため、時間を忘れてスマホに没頭してしまうことも少なくないと思います。
しかし、子どもは、構って欲しい時に親がスマホばかりいじっていると、自分よりスマホが大事なのかなと思ってしまいます。子どもにそんな思いをさせてしまうのは親としても悲しいですよね。
このようなことがないように、子どもがいる前ではなるべくスマホはいじらないように、いじっても短時間に抑えるようにしましょう。
そうして子どもに「面と向かって」向き合う時間を大切にすれば、子どもも安心して過ごすことができると思います。
家庭内でルールを決める
子どもにスマホを持たせるべきかについては、各家庭によって意見が分かれるのは当然のことだと思います。
この問題については、家族で一度話し合い、きちんとメリットデメリットを知った上で、家庭内でのルールを決める時間が必要です。また、その際には、スマホを「使ってはいけない」ものではなく、「節度を守って使うべき」ものだということを念頭に置いて考えるといいと思います。
スマホを持たせることの利便性もたくさんあります。自分の子が節度を守って使えそうだと思ったら持たせてみて、難しそうだと思ったらやめておく、というように基準を一つ定めてみるのもいいかもしれません。
知らないまま、考えないままでいるより、一度しっかりと考えてみるだけで、各家庭の教育方針はより良い方向に変わっていけるのではないでしょうか。