汗をかくとベトベトして不快なだけでなく、洋服にまで染み出てしまわないか、ニオイは大丈夫か、といった心配もありますよね。
このような汗による悩み解消に多くの女性が使っているのが制汗剤。気軽に使えてとても便利ですが、合わないものを使ったり使い過ぎたりするのは身体によくありません。
制汗剤を選ぶとき、気にして欲しい注意点などをお伝えしますね。
調査によると女性の約7割が制汗剤を使っているそう。実際、ドラッグストアなどに行くと所狭しとさまざまな種類の制汗剤が売られていますよね。
しかし合わないものを使ったり使い過ぎたりするのは身体に良くなく、注意が必要です。肌トラブルを引き起こしたりアレルギー反応が出たりすることがあるので、十分に気をつけましょう。
強過ぎるものには要注意!自分の体質に合った成分の制汗剤を選ぼう
制汗剤を使うと汗をかくのを抑えることができるのは、「収れん剤」の働きによるものです。収れん剤は毛細血管を縮小させたり汗腺を塞いだりして、汗が分泌されるのを抑える働きをします。
また汗の悩みのうち大きなウエイトを占めているニオイ対策として、消臭剤の役割をする成分も含まれています。
制汗剤に収れん剤として含まれている成分
・塩化アルミニウム
・クロルヒドロキシルアルミニウム
・ミョウバン
など
制汗剤に消臭剤として含まれている成分
・塩化ベンザルコニウム
・銀イオン
など
収れん剤の成分である塩化アルミニウム、消臭剤の成分である塩化ベンザルコニウムは、ともに強く作用する成分です。
合わないことも考えられるので、とくに敏感な人、肌が弱い人は注意が必要です。
また収れん剤のクロルヒドロキシルアルミニウムは汗腺のタンパク質と結びついて汗を抑えますが、アレルギー反応が出ることがあります。
強い成分が入っている制汗剤はそれだけ高い効果が期待できますが、肌トラブルなどを引き起こす場合もあります。
使い過ぎないなど、制汗剤ごとの使用上の注意をよく守って使用するようにしましょう。
汗のニオイ対策にはデオドランド剤を使うのもひとつのテ!
汗は身体の温度調整のための大切な機能のひとつで、制汗剤はそれを抑えてしまうために身体への負担が大きくなります。
もちろん全身に使うわけではないので制汗剤を使ったからといって熱中症になるようなことはありませんが、やはり使い過ぎないように注意する必要があります。
制汗剤のように汗そのものを抑えるのではなく、ニオイだけを抑えるのがデオドランド剤です。
デオドランド剤は汗のなかでもニオイを発生させる菌に作用し、汗のニオイをケアします。
身体に対する負担が制汗剤よりも小さくて済むため、汗をかくことの不快感や洋服のシミなどの心配はあまりなく、ニオイだけをどうにかしたい、という人は制汗剤よりもデオドランド剤の使用が向いています。
食べ物でも汗ケアはできる!制汗剤に頼りっぱなしは止めよう
食欲が落ちる暑い時期でも、刺激の強い味やスパイスの香りが高い辛い料理は美味しく食べられますよね。しかし辛い食べ物は発汗作用があり、汗をかきやすくなります。
汗のニオイも強めてしまうので、汗ケアが必要な時期の食べ物には向いていません。また酸っぱいものも辛いものと同じように刺激が強く、発汗を促進してしまうので注意しましょう。
コーヒーやお茶なども含まれているカフェインが交感神経を刺激し、発汗を促します。
我慢してストレスとなってしまっては逆効果ですが、可能な範囲であればノンカフェインやカフェインレスのものに飲み物を代えるようにしましょう。
また油っぽい食べ物、肉類などは汗のニオイを強くしてしまいます。
汗のニオイを気にしている人は、摂り過ぎに注意しましょう。