「怖いから外貨はやらない!」なんて言っている方が怖いかも?外貨運用のススメ

生活にも影響する円安

「外貨運用」と聴くとリスクが大きく、損をしてしまうというイメージを持っている人も多いと思います。
そしてそもそも「日本から出ないし、持っている意味がない」と考えている人もいますが、
ご自身の資産形成を行う上でも、外貨を資産の一部に組み入れることは重要なのです。

ご自身が海外に行かないからと言って、鎖国をしていた時代とは違い、現代において海外の影響を受けずに生活することは出来ません。
特に日本は食料を始めさまざまな必需品を輸入に依存しています。
エネルギーは9割、食料は6割程度です。仮にこれから急激な円安になったとします。

円安とは文字通り円の価値が安くなるということです。
1ドル=100円が、1ドル=200円になることです。
これだとわかりにくいので、上の式を変換します。
1円=0.01ドルが1円=0.005ドルになるということです。
1円の価値が下がったので、交換できるドルが少なくなったのです。

話を戻しますと、このように円安に振れた時、1ドルで輸入していた石油は同じ1ドルでも日本円に直すと円安分価格が上がってしまうのです。
しかしドルを保有していればその時のレートで日本円に替えると、今まで通りに石油を買うことが出来るのです。

リスクヘッジとしての外貨保有

それでは日本はこれから円安になるのでしょうか、それとも円高になるのでしょうか。

円安になるということはそれだけ円が売られていること、円高になるということは逆に円が買われていることです。
リーマンショックの際の円高は日本円が安全資産だと言われて買われていました。
しかし今後も本当に安全資産なのでしょうか。
1996年には3位だった一人あたりのGDPも2016年には22位です。
国は大量の借金を抱え、増税をしたところでそれを上回る社会保険料がかさみ一向に改善する見込みはありません。
しかも今後人口は減る一方で、高齢者だらけになります。
そんな日本の将来に海外の人々は期待するでしょうか。
徐々に円安に振れていく可能性が高いかと思います。
従いまして、日本の将来に悲観的になっている人ほど外貨を購入するべきなのです。

長期投資のポイントは「成長」と「分散」

それでは保有する外貨は何が良いのでしょうか。
まずは先ほどから例を出している米ドルが良いと思います。
世界の基軸通貨ですし、どこでもレートは確認出来て、大抵の国で通用します。
そして少し相場を見る目がついてきたところで他の通貨に調整しても良いかと思います。
世界には金利の高い通貨、流動性の低い通貨、変動幅の大きい通貨など様々なお金が存在します。
しっかり勉強して少しずつ投資の幅を広げれば良いと思います。


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