コンビニのレジの前や横で売られているおでんから立ち上る湯気に、ほっとするような季節になってきましたね。
「家で作るにはまだ早いし、多く作りすぎてしまう」という今の時期のおでん、コンビニならば食べたい分だけ買うことができて、とても便利です。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、いずれのコンビニもおでんには力を入れているので、本格的な美味しさを楽しむことができますよ。
コンビニおでんの、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート各社の今年の特徴についてご紹介します。
セブンイレブンは40年間で初めて採用した、野菜だしを味わおう!
コンビニおでんは1979年、セブンイレブンで売り出したのが発祥です。
セブンイレブンがコンビニおでんの元祖で、だからこそセブンイレブンは毎年おでんに力を入れて改良を加えているのだそう。
今年はかつお節と昆布の出汁に、野菜のうまみを加えて特製のおでんつゆとしています。
にんじんやタマネギを95℃で30分煮込んで、エキスを抽出。
その野菜の甘さがぎゅっと詰まったエキスをベースの出汁に加えることで、よりまろやかな、味わい深いおでんつゆに仕上げられています。
セブンイレブンが生み出したコンビニおでんは今年で40年になりますが出汁に野菜のエッセンスを入れたのは初めてのことで、これまでのコンビニおでんにはない優しい味が楽しめそうですね。
おでんにつける調味料としては「からし」が一般的ですが、地方によっては違う調味料をつけて楽しみます。
セブンイレブンではその地方で親しまれている調味料を用意して、よりおでんを美味しく食べることができるようにしています。
北海道では「みそだれ(田楽味噌風)」、東北地方では「生姜味噌」、愛知県では「味噌たれ」、四国地方では「からしみそ」、関西地方では「香るおろし生姜&本醸造醤油」が用意されています。
ローソンおでんは新しい具を、見た目でも楽しもう!
ローソンは風味がよく出るようにと工場で荒削りしたかつお節で取った出汁に、うま味がより引き出された北海道産真昆布の水出し昆布だしを合わせた、おでんつゆになっています。
味付けに使う醤油はその地域のものを使い、親しみのある味わいとしました。
醤油に砂糖とみりんを加えて「本かえし」を作ってから出汁に加えることで、醤油の塩味のきつさを和らげています。
おでんだねには「豚トロ串」や「つくね団子(卵黄風ソース入り)」、「カニカマと枝豆のこんにゃく包み」、「とうもろこし天」などが登場します。「つくね団子(卵黄風ソース入り)」は鶏肉のつくねの中に卵黄風のソースが包み込まれている、女性好みの具材です。
「カニカマと枝豆のこんにゃく包み」は外側を覆っている透明なこんにゃく生地から中の枝豆やカニカマが透けて見える、他の具とは見た目が大分違うおでんですね。
茶色のものが多いおでんの中でカラフルな色合いが目をひき、見た目でも楽しむことができそうです。
インスタ映えもするかもしれませんね。
女性向け!香りの高さ&新定番の具がうれしいファミリーマートおでん
ファミリーマートも今年はおでんつゆの製法を新しいものに変えています。
使用しているのは香りが良い焚き納屋(たきなや)式という焙乾の焼津産かつお節に、低温長時間と高温短時間の2種類の抽出方法でうまみを最大限に引き出した北海道産真昆布。
かつお節のほのかな風味と、昆布の深い味わいが楽しめます。
おでんだねでは「ロールキャベツ」や「チーズ入り鶏つくね」が、今年から定番商品の仲間入りをします。
これらは女性人気の高い具材で、ファミリーマートがおでんのターゲットとして女性を重要視していることがわかりますね。
ロールキャベツにはサッパリと食べることができるよう、隠し味にショウガが入っています。
女性は冷え性に悩んでいる人も多いので、冷え対策にもなりそうです。
コンビニおでんについて、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート各社の今年のおでんつゆの特徴と具についてご紹介しました。
家で作るにはまだ早い今だからこそ、気軽に買うことができるコンビニおでんを楽しんでくださいね。