これからが旬!おいしいタケノコ料理を作って食べよう

菜の花や春キャベツ、新タマネギ、新ジャガイモなどと並ぶ代表的な春野菜に、タケノコがあります。しかし生のタケノコは料理する前に下茹でする必要があり、面倒で敬遠されがち。
アク抜きに失敗することを心配する人も多いのではないでしょうか?でもせっかくの今しか味わえない春の味覚を食べないなんて、もったいない!タケノコ料理の魅力をご紹介します。

旬はいつ?どんな栄養がある?タケノコの基礎知識

タケノコは竹の新芽で、春ならではの強い生命力を楽しむことができる春野菜です。気温が上がるにしたがって、九州地方から関西地方、関東地方へと産地が北上します。食用のタケノコとして出回っているのは、中国の江南地方を原産とする孟宗竹(もうそうちく)という種類です。大きくて厚みがあり、エグミも強くありません。早いところでは前の年の11月から収穫されますが、全国的に4月から5月にかけて旬を迎えます。

ミネラルの一種であり不足すると味覚障害を引き起こす恐れがある亜鉛、ビタミンBに分類されエネルギーを生み出すパントテン酸、便秘解消で知られる食物繊維がタケノコには豊富に含まれています。脳を活性化させて集中力を高めるチロシン、疲労回復に役立つとされるアスパラギン酸、消化吸収を促す効果のグルタミン酸といった栄養も、タケノコからとることができます。

 

タケノコ料理と言えばコレ!定番メニューBest3

それではタケノコを使った料理として外せない定番メニュー3品と、おいしく作るコツをご紹介しましょう。

 

タケノコご飯

米といっしょに下茹でしたタケノコ、油揚げ、鶏肉など炊きこんだご飯です。存在感を楽しむことができるよう、タケノコを小さく切りすぎないことがタケノコご飯をおいしく作るコツ!茶碗に盛るときもタケノコが見えるようにして、目でも楽しめるようにしましょう。

 

若竹煮

具材はタケノコとワカメだけという、シンプルな煮物です。ワカメも春が旬の食べ物で、季節感あふれる煮物になります。シンプルだからこそ、しっかりと出汁をきかせることが大切!上品に仕上げることを意識しすぎると、薄く、ボンヤリした味になってしまうので注意しましょう。味とともに食感を楽しむ料理でもあるので、とくにワカメがクタクタになってしまわないようにサッと煮て仕上げてくださいね。

 

チンジャオロースー

中華の炒め物の定番・チンジャオロースーもタケノコのシャキシャキ食感が味の決め手となるタケノコ調理です。牛肉を使うのが本来のチンジャオロースーですが、豚肉や鶏肉を使ってもおいしいチンジャオロースーを作ることができます。ピーマンとタケノコは繊維に沿って切って、シャキシャキとした炒め物にしましょう。肉類にしっかりとした味を付けておくこと、材料の水分が出てしまわないように手早く炒めることがおいしく作るコツです。

 

苦い!アク抜きが不十分で、エグミを感じるときのリカバリー術

タケノコは料理を作る前に下茹でしてアクを取り除いておく必要があります。「米ぬかと鷹の爪を入れて茹でる」方法が定番ですが、最近は「米ぬかがない」という理由から「米のとぎ汁で茹でる」や「重曹を入れて茹でる」という人も増えています。大根おろしでもタケノコのアク抜きをすることができます。

しかし、このような方法で下ごしらえをしたはずなのに、いざ料理をして食べてみたらアクが抜けきらずに残っていたときは、どうすれば良いのでしょうか?真っ先に思いつくのは下茹でし直す、という方法だと思いますが、下茹でのやり直しにもっとも向いているのは重曹を使う方法です。他の方法よりも効果的に残ってしまったアクを取り除くことができます。

また料理したものは、アレンジして違う料理に変えることで食べられるようにすることができます。ポイントは、油分を足すこと!春野菜には特有の苦みがあり、この苦みこそが春野菜の持ち味ですが、油分は春野菜の苦みと相性が良く、美味しさを増してくれます。

煮物であれば炒め物にしたり衣を付けて天ぷらにしたりすると、エグミを感じずにおいしく食べられるようになります。炒め物は細かく刻んで卵焼きにしたり、チーズなどを足して春巻きにしたりするのがおすすめです。

タケノコは全国的にこれから旬を迎えます。アク抜きのために下茹でしなければならない、という手間はあるものの、生のタケノコには水煮にはない美味しさがあります。ぜひ、挑戦してみてくださいね。


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