奨学金と聞くと、とても便利なシステムだと思うのは当然ですよね。これがあれば、子供を大学や専門学校に入れてあげられる!と思うため、奨学金制度を使う場合も。
でも今、この瞬間でも奨学金の返済で困ったり苦しんだりしている人が多いのです。どうすれば、奨学金の返済で困らない日々を過ごせるのか、今回はその内容についてお伝えしていきましょう。
奨学金の種類について
代表的な奨学金としては、「日本学生支援機構奨学金」制度があります。学校の授業料を補うために、多くの学生が利用しているもの。
これを利用すると、他のローンと比べると低い金利で借りられるメリットがあります。奨学金には、無利息の第一種奨学金と利息がつく第二奨学金、入学特別増額貸与奨学金の3つの種類があります。
できれば無利息の第一種奨学金を利用したいところですが、これには家庭の収入状況や成績の基準が大きく関係しているため、誰もが利用できる制度ではないのです。
その点、第二奨学金なら誰もが利用できるものですから、気軽な気持ちで借りることが出来ると言えるでしょう。
奨学金は誰が返すの?
本来の奨学金は、学校に通っていた本人が学校を卒業して就職してから返済を始める場合がほとんどです。親が代わりに支払うケースもありますが、親としても代わりに支払うのが困難なこともあるでしょう。
学校を卒業して7か月後から、奨学金の返済が始まります。入学して学校生活を過ごした後に卒業をしてから、スムーズに就職ができればいいのですが、なかなか採用されないケースもあるでしょう。
こうなると、奨学金の返済について延滞をしてしまう可能性が出てきます。もし就職できたとしても、初任給から返していくわけですから一人暮らしをしたりすると生活費+奨学金の返済で、日々が苦しいものになる可能性もあるでしょう。
奨学金が返せない状況とは
奨学金が返せなくなるとしたら、収入が思ったよりも入ってこないという時や、体調を崩して治療費などにお金がかかる場合など、色々な理由が想定されます。
そして奨学金の返済をしなければ!との思いがいつも心にあるので、仕事をしていてもプライベートで過ごしていても、元気が出ない場合もあるでしょう。
奨学金とは言ってもこれは借金ですから、そのことを思い知らされてしまうのが、学校を卒業してから…という人はとても多いのです。
平均的な奨学金の返済期間
平均的には、8年から15年と言われている奨学金の返済期間ですが、大学を卒業してから15年間もしも奨学金を返済していると考えると、かなり不安になりますよね。
そして、15年の間に結婚をしたり生活環境が大きく変わったりするケースもあります。ここでお金が必要になる場合もあるでしょう。この時に圧迫してくるのが、奨学金の返済金です。
これさえなければ…と思いながらも、仕方がないと思い頑張って返済をしている人が多いのも現状でしょう。
奨学金の返済をうまく行うには
奨学金を返済して滞納をしてしまう前に、繰上返還の制度を使って普段よりもお金が入るような時期、例えばボーナスの時などに返済額を増やすようにしてみましょう。
早い段階で対処をしておけば、長い期間借金に悩まされずに済むのです。そして、災害や傷病や経済困難などの理由があって返還できない場合には「減額返還」「返還期限猶予」の手続きを取る方法があることを知っておきたいですね。
まとめ
奨学金の返済で悩まないためには、将来をよく考えたうえで利用について決める必要があります。親子で話し合いをしっかりするのも必要に。
我が子が何年も苦しむ…と思ったら、自分の両親や兄弟に頼んでお金を貸してもらう方法もあります。
お金に余裕がないと伝えるのが恥ずかしいと思うかもしれませんが、我が子の幸せを思えばそんなことは言っていられない!と思う気持ちも出てくるでしょう。