専業主夫が歓迎される時代に突入

働く女性対象のアンケート

平成29年3月末にNPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が全国の20代~50代の就業女性1200名を対象にリサーチを実施、それをまとめた「働く女性のくらしとお金に関する調査」を公開しました。

これを見ると女性も非常にたくましく働いていることがわかります。

例えば、職場までの通勤時間を調べたところ
5分以下:9.0%
5分超~15分以下:27.5%
15分超~30分以下:28.8%
30分超~45分以下:14.2%
45分超~1時間以下:12.8%
1時間超~1時間30分以下:6.3%
1時間30分超~2時間以下:0.8%
2時間超:0.7%

ということで、1時間超が7.8%もいます。体力的に通勤ラッシュを1時間超耐えるのは男性でも辛いのに、すごいと思います。

働くことの意識

続いて働くことの意識についてお伝えします。ひと昔前までは女性は結婚して専業主婦という考え方が一般的でしたが、やはり時代と共に変化しています。

Q:外に出て働きたいですか?家庭のことに注力したいですか?
外に出て働きたい:65.0%
家庭のことに注力したい:35.0%

Q:働くなら、バリバリ働きたいですか?働くなら、ゆるく働きたいですか(家計の足しになる程度)?
働くなら、バリバリ働きたい:35.2%
働くなら、ゆるく働きたい:64.8%

Q:自分らしい働き方ができている?自分に合っていない働き方をしている?
自分らしい働き方ができている:63.3%
自分に合っていない働き方をしている:36.8%

これらの結果を見る限り、現代社会における女性は働きたくないわけではないが、ゆるく働きたいということの様です。
しかもそれを実現できている方が多いようです。
逆に考えるとバリバリのキャリアウーマンを目指している人はそれほど多くないということが言えます。

続いて、仕事と家事労働の分担について質問項目の考え方を持つ相手は結婚相手としてアリかナシかの質問です。
Q:妻には家庭を守ってほしい
アリ:48.3% ナシ51.8%
Q:妻にはアルバイト・パートをしながら家庭を支えてほしい
アリ:81.1% ナシ18.9%
Q:家事はきっちり分担し、お互いにフルタイムで家計を支えたい
アリ:72.5% ナシ27.5%
Q:妻が家計を支え、家庭を守りたい(専業主夫志望)
アリ:24.5% ナシ75.5%

これらの結果からわかることは、働くことへの理解を結婚相手に求めている女性が多いということです。中には専業主夫志望も受け入れるという意見が25%ほどあるということなので、少数派とはいえ、仕事に打ち込みたい女性も相当数いらっしゃるみたいです。

働く女性のくらしとマネープラン

ここからは、働く女性のお金の考え方について見てゆきます。

まずはこちらの質問

Q:2017年度、負担感を減らしたい費用(上位10項目)
食費(外食は除く):35.8%
遊興費(外食・飲み会):26.0%
通信費(携帯電話代など):25.0%
水道光熱費:21.3%
遊興費(趣味・レジャー):20.3%
生活雑貨・日用品費:18.9%
美容・被服費:14.9%
医療費:8.0%
交通費:6.9%
任意保険:6.8%

これは男性と近いかもしれませんね。
1位の食費については外食しないけど、どうしても出来合いのものを買ってきてしまうということなのでしょうか。
確かに自炊をしないと食費は結構掛かってしまいますよね。

続いては、

Q:2017年度、変わらず確保したい費用(上位10項目)
遊興費(趣味・レジャー):32.0%
食費:20.3%
美容・被服費:17.1%
遊興費(外食・飲み会):15.8%
生活雑貨・日用品費:10.7%
子供の教育費:9.3%
通信費(携帯電話代など):4.9%
医療費:4.7%
交際費:4.6%
任意保険:4.4%

女性の場合、趣味や美容を重要視する考えが多いようですね。
また、負担感を減らしたい費用にランクインせず、変わらず確保したい費用にランクインしている項目が「子供の教育費」です。
女性のみなさんの子供教育に関する熱心さが伺えます。

 

最後に、

Q:生活の余裕や貯蓄を増やす為に行っていること(複数回答)
変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢する):45.4%
家計簿をつける(お金の流れを把握する):37.8%
副業で収入を増やす:29.1%
固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど):22.5%
仕事を始める・仕事に打ち込む:20.5%
節税・税金対策をする:10.3%
資産運用する:8.5%
キャリアアップをはかる(資格の取得や高給職への転職など):6.7%
その他:4.4%
特になし:16.2%

皆さんまずは節約や管理を徹底することを心がけているようです。
意外に増やすと言ったことを考えている方が少ないように思えました。
資産運用は知識が必要であり、リスクも取ることになるので決断が出来ない方が多いのでしょうか。
仕事に打ち込むといったことやキャリアアップをはかる等の自分に投資をするということをされている方は結構いらっしゃるようですね。

このようなデータを見ると改めて働く女性は色々と考えていらっしゃるなと思います。

 


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