前給という言葉を最近は、よく聞くようになりましたよね。給料の前借のことを言いますが、これが企業においてシステム化されているのが現状としてあるのです。
つまりは、この制度を使えば簡単に前借が出来る…と思うので、軽い気持ちで前給制度を利用してしまう人も。もしも利用をする時には、意識しておきたい内容がありますので、参考にしてみてください。
前給制度により企業のメリット
前給制度を利用すると、企業にとってデメリットが多いのでは?と思いますよね。でも企業にとってのメリットも多いのです。
例えば前給制度のシステムのある企業なら、これが魅力となり求人を出したら応募が増える可能性も出てくるでしょう。
前給制度に対して魅力を感じる人なら、制度のある企業に転職をしよう!と思うかもしれません。実際に前給制度があるとアピールして、求人広告を出す企業も増えています。
例えばアルバイトがすぐに辞めてしまう…と悩んでいた企業でも、前給制度を導入してから辞める人が減る可能性が高いのです。居心地の良い企業として、働きやすさを感じる人も多いでしょう。これは企業にとってのメリットと言えるのです。
前給が利用できるのはどんな人?
基本的には正社員や派遣社員、そしてアルバイトでもパートでも従業員であれば誰でも利用できるのが前給制度です。
従業員にとっては上手く使いたい権利とも言えるでしょう。お金が必要!と思いパートをしている主婦も多いです。中でも前給制度があるのなら、必要な時にお金を多めに手に入れられるので助かる!と思う場合もあるでしょう。
子供の学費や冠婚葬祭にかかる費用などで今月はピンチ…と思い悩むような時もありますよね。こういう時に前給制度を利用すれば、手元にお金が多く入るわけですから、役立てやすいのです。
家庭内において、もめるようなこともなく企業により助けてもらえるという安心感があるでしょう。
前給制度は借金!?
ただ忘れてはいけないのが前給制度は借金だということ。その分働くのだから問題ないと思うかもしれません。でもどのような理由で働けなくなるかは分かりませんよね。
このため、あまり意味なく前給制度を使うのはリスクを伴うのです。とりあえずお金が必要な緊急の場面に対して、なんとか乗り越えられた安堵感はあるでしょう。
でも借りたお金に対しては、必ず返済の義務が生じるわけです。そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、翌月の給料が減額されている現実でしょう。
毎月の支払に対して、ある程度予定を立てている人は多いですよね。でも前金制度を利用したために、毎月の予定を調整しなければいけない必要が出てくるのです。
給料が入るのは当然と思い、働いている人は多いでしょう。でも給料を先に前借したわけですから、減額された状態で次に支払われた時に対応できるかどうかが重要なのです。
給料日まで乗り切るためには
前給制度を利用しなくても、なんとか次の給料まで乗り切った方が賢明なケースもあります。そのためには企業にお金を借りるのではなくて、友達や家族や親戚などにお金を借りられるかを考えてみましょう。
自分の勤務先にお金を借りること自体に、抵抗を持つ人もいます。慣れたら大丈夫と思うかもしれませんが、自分は勤務先に借金をしている…と思いながら働くとモチベーションダウンにもつながるのです。
まとめ
前給制度に対しては、本当の意味で困った時に利用しようと決めておいた方が良いでしょう。制度を利用するのに慣れてしまっては、返済できずに苦しむのは目に見えています。
普段から勤務先の前給制度についてはしっかり把握をしておきながら、いざという時のために備えるのがベストでしょう。