結婚と扶養の関係についてあまり分からずに、どうしたらいいのか悩む女性も。今回は結婚と扶養についてどのような関係があるのかについてお伝えしていきますので、参考にしてみてくださいね。
夫の職業により扶養についても変わってくる
例えば夫がサラリーマンや公務員などの場合には、扶養の手続きを職場にておこなってもらうことになります。
手続きと言っても社会保険の手続きですが、これについては夫の勤務先に届けるだけでOKですから、とても楽ですよね。勤務先から配布された書類に記入をして提出をします。
もし夫が自営業の場合は、社会保険が国民年金や国民健康保険なので、扶養という概念がないのです。家族の分を合わせて保険料を支払うようになるでしょう。
夫の職業により、どのような手続きが必要なのかを理解して、結婚と扶養についての関係を話し合っておくのが大切ですね。
共働きの場合
結婚してからも専業主婦にはならずに、正社員として共働きを続ける女性も多いですよね。この場合には、夫の扶養に入らないケースがほとんどです。
妻の収入によって、夫の扶養に入るかどうかが決まってくるので、もし共働きでもパートをするのなら収入によっては扶養に入る必要が出てくるでしょう。
収入により扶養に入るかが決まるということは、妻は自分の収入をしっかり把握しておくのが必要に。
自分の収入に対しての把握が出来ていないと、いざという時に困るようになりますので、年収がどのくらいかを、結婚してからパートをするのなら理解しておきましょう。
夫の収入により配偶者控除が受けられないケースも
夫の収入額によっては、配偶者控除が受けられないケースもあります。夫の年収が1,120万円以上の場合には、配偶者控除が受けられませんので知っておく必要があるでしょう。
よく「夫の扶養に入った方が税金が安くなる」という話を聞きますよね。ほとんどの家庭ではその通りなのですが、夫の職業や収入によってはそうでもないのです。
実際にはどうなのかを、結婚する前に話し合っておくといいですね。
103万円の壁について
よくパートで働く主婦が103万円の壁について話していることも。実際に103万円を超えると夫の扶養に入れずに、自分で税金を支払うようになるため損をすると考える主婦が多いのです。
しかし平成30年分からは、所得控除額38万円の対象になる妻の年収は上限が103万円から150万円にひきあげられます。
つまりは配偶者特別控除が拡大されて、妻の年収が103万円超150万円以下の場合は、38万円の所得控除が受けられるのです。
こういった内容を理解しながら、妻としての働き方を考えていくようにしましょう。
自分がどうしたいのかが重要に
結婚したことにより、今の職場をどうしても辞める必要があるのかをよく考えてみましょう。これまでに正社員として働いていて、仕事が生きがいのような女性は出来れば最初は扶養に入らずに共働きをしてみるのがお勧めです。
そのうえで、どうしても仕事と家事の両立が厳しい時には、夫に家事を手伝ってもらうようにしましょう。
妻に収入がちゃんとあるのに、家事は全て妻がするのなら割に合わない…と妻としては考えるもの。事前に家事の分担について決めてから、共働きを始める方法もありますよね。
まとめ
結婚と扶養の関係については、自分が仕事に対してどう考えているのかをよく考える必要があります。
扶養に入って楽をしたい…と思う気持ちもあるかもしれません。でも子供が生まれるまでは正社員として働いて、夫の扶養に入らない方法もあるのです。
これからのライフスタイルについて、夫とよく話し合ったうえで仕事と家事の両立が可能かどうか、そして夫婦それぞれの希望について譲歩できるところは譲歩しながら決めていくようにしたいですね。