ここ数年、日本は空前のスイーツブームが訪れています。
今までは女子高生、女子大生、OL等の女性を中心に話題になっていたスイーツですが、
最近では「スイーツ男子」という呼び名もあるくらい、男性もスイーツに夢中の人が多くなっています。
特に2010年以降は毎年のように原宿や表参道などのお洒落スポットで行列の出来るスイーツ店が現れています。
しかし一度ブレイクしたスイーツはある程度の人気を維持することはあっても、再ブレイクするものは意外に少ないです。
そんな中、何度もブームを巻き起こしているスイーツがあります。それはタピオカです。
最近タピオカの店が増えている気がしませんか?しかも結構な行列を作っています。
昔はやっていたあのタピオカがなぜまたブームに…?
そこで今回はタピオカブームについてお伝えします。
タピオカの原料
そもそもタピオカって何なのでしょうか?見た目だけでは一体何なのかわかりません。
タピオカの原料はキャッサバという植物の根茎です。分かりやすく言うと芋です。
この芋のから製造したデンプンがタピオカなのです。
キャッサバは、世界中で栽培されているのですが、主な原産地はナイジェリアなどのアフリカやタイなどの東南アジアです。
要するに暖かい場所で良く育つみたいです。
(写真:キャッサバ)
タピオカのブームの歴史
続いて日本で巻き起こったタピオカのブームの歴史について触れたいと思います。
実はタピオカのブームは今回を含めて3回もあるのです。
第一次タピオカブーム:平成4年(1992年)
この当時の日本はエスニック料理も流行っており、それに合わせて登場したタピオカもブームになったようです。
しかし当時食べられていたのは、今のように黒い大きなタピオカではなく、当時はココナッツミルクの中に入った白い小粒なものでした。
ドリンクというよりはデザートというイメージです。
第二次タピオカブーム:平成20年(2008年)
この年に本場台湾からタピオカティーブランドが日本に上陸し、黒タピオカのブームが到来しました。
第一次とは全く違う印象もだったので、関心が高まりました。
第三次タピオカブーム:平成30年(2018年)
そして前ブームから10年の時を経て、再々ブレイクしました。しかも流行ったのは、前回と同じ黒タピオカミルクティーです。
このブームには味の向上やお洒落なお店が増えたなど様々な理由があるようなのですが、その中でもSNSの普及が大きいかと思います。
2008年当時はSNSは今ほど普及していませんでしたし、インスタグラムもありませんでした。
写真で公開するといってもせいぜいブログやmixiくらいだったのです。
それがインスタの普及によりインスタ映えをするタピオカミルクティーが、改めて注目されたことによりブームが訪れた様です。。
これからの時代に流行るスイーツの条件は?
タピオカのブームの歴史を振り返ってみましたが、この流れを踏まえて今後ブームになるスイーツの条件を考えてみたいと思います。
・インスタ映えするもの
爆発的に浸透する理由は、SNSで拡散されていること。
このことをタピオカを始め色々なスイーツが教えてくれたので、今後しばらくの間は必須条件でしょう。
拡散されるためには、見た目にインパクトがあるものが良いです。
パンケーキやかき氷など近年人気のスイーツはどれも見栄えがとても良いです。
・人気の国のスイーツ
タピオカミルクティーの本場は日本でも人気の高い台湾です。
親しみのある国のスイーツということも、ブームの要因だと思います。
・店舗の立地
第三次タピオカブームは原宿や表参道に店舗が出店されたことから始まったとも言われています。
新しいものに敏感で、インスタのネタを常に探している人が多く集まる場所にお店を構えることも重要要因なのでしょう。
ということで、まとめると「日本人に人気の国からのもので、見た目が華やかで、人気エリアに店舗を持つ」ということがヒットする条件になると勝手に予想しました。
もちろん味も重要なのでしょうが、上記の条件に当てはまると自動的に「美味しいもの」になっている気がします。
個人的には、全く逆の「下町に店舗がある地味な和菓子」にも注目して欲しいと思います。